モンテッソーリ教育の5領域とは?理解するための基礎知識

モンテッソーリ

モンテッソーリ教育では具体的にどんなことを学んでいくのだろう?

と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

モンテッソーリ教育には5つの領域というのがあります。

【領域】と言われてもピンとこないものもありますので、

詳しく説明させていただきます。

日常生活の練習

子どもが自分の身体を思い通りに使いこなせるようになり、

日常で必要なことを自分でできるようにしていきます。

日常生活の練習は4つのグループに分けられます。

1・環境への配慮:あけうつし、掃く、テーブルを拭く、野菜を切る、縫う、スポンジを絞るなど

2・自己自身への配慮:手を洗う、着る、脱ぐ、蝶々結びなど

3・社会への適応:戸を開ける、閉める、刃物の受け渡し、挨拶

4・運動のための集団的練習:線上歩行、静粛の練習

指先を使ったり、手首や腕を使うお仕事がたくさんあります。

手を動かすことによって脳の細胞が活性化され、発達します。

【日常生活の練習】は自分で自分のことができるようになるだけでなく、

脳の発達にも大きく役立っていきます

感覚教育

感覚器官は乳幼児期に最も発達します。

この時期に五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を磨き、

大きい、小さい、太い、細い、長い、短いなどの

抽象的な概念を手を動かしながら理解していきます。

そして感覚教育は数教育にもつながっていきます。

(数教育のところで詳しく説明しますね)

数教育

具体的な数量に数詞と数字を一致させていくことから始まります。

算数教育にはカリキュラムがあり、

最初は算数棒という教具を使って『イチ』『ニ』と数詞を与え、数量感を育み、

数量と数詞を一致させたら数字と数詞、

最後は数量、数詞、数字を一致させます。

この三者関係の一致が算数教育の出発点です。

モンテッソーリの算数教育は感覚を通して動きながら学ぶことで

抽象的な概念である【数】を身につけていきます。

なので、算数教育にとりかかる前に

感覚教育にしっかりと触れ合っておくことが大切になります。

言語教育

言語の獲得は、まず周囲の環境の言葉を吸収し【話しことば】を習得していきます。

これに対し、【書きことば】は自然に習得することができないので、

学習の場が必要になってきます。

モンテッソーリの言語教育では、正しく発音すること

正しい筆順で書くことを大切に指導していきます。

砂文字、文字探し、移動五十音。。。などの教具を使って

言語教育もやはり手を動かしながら楽しく学んでいきます。

聞き慣れない名前の教具が多いですが、

敏感期の子が夢中になって取り組む、魅力的な教具がたくさんあります。

文化教育

ほかの領域に比べて教具が少ないのが一つの特徴である文化教育です。

全体から部分へ、具体物から抽象物へという流れのあるモンテッソーリ教育では

地球は大陸と海でできていること、大陸には名前があること、

大陸は国がたくさん集まっていて、それぞれに名前があることなど。。。

地球一つでこれだけ深堀りして学んでいくことができます。

他にも、生命の歴史、植物など、

子どもが『なぜ?』と疑問に思う様々なことを学んでいきます。

小学校の教科でいうと、【理科】と【社会】のイメージ

していただけるとわかりやすいかもしれません。

最後に

このようにモンテッソーリ教育では5つの分野を

子どもの敏感期に合わせて無理なく学んでいくことができます。

学ぶ楽しさを知っている子どもは生涯学び続けることができる人になるでしょう😊

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